子宮関連の疾患についてまとめました。
短めですが、参考にしてください。
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子宮内膜症
エストロゲン依存性疾患です。
子宮内膜みたいな組織が、子宮以外に発生し、増殖・剥離・炎症・癒着を起こすこともあります。
不妊や疼痛などの症状を発症します。
好発部位 腹膜、卵巣(チョコレート嚢胞)、ダグラス窩(周囲との癒着によるダグラス窩閉塞)
子宮腺筋症
エストロゲン依存性疾患
子宮内膜みたいな組織が、子宮筋層に発生し、増殖・剥離・炎症・癒着を起こすこともあります。
疼痛などの症状を発症します。
子宮筋腫
子宮筋層を構成する平滑筋に発生する良性腫瘍です。
エストロゲン依存性疾患
9割以上が子宮体部から発生します。
大半は無症状です。
鉄欠乏性貧血、月経過多、不正性器出血、月経困難症、不妊、下腹部腫瘤、頻尿、腰痛などの症状が見られることもあります。
IVRでUAEと呼ばれる子宮動脈塞栓術が行われることもあり、筋腫を栄養している血管を閉塞します。
子宮頚癌、子宮頸部に発生する悪性腫瘍
- 30~40歳代でピーク
- 扁平上皮癌85% ⇒ 進行例 SCC抗原やCEAが上昇することもある。
- 腺癌15% ⇒ 進行例 CA125やCEAが上昇することもある。
- ヒトパピローマウイルス感染が原因
- リスク HPV感染しやすい人
子宮体癌、子宮内膜に発生する上皮性悪性腫瘍
- 50歳代でピーク
- 腺癌95%以上 ⇒ 進行例では、CA125やCA19-9などが上昇する。(2020/10/06追記)
- 原因 エストロゲンの作用が強すぎるor対抗するホルモンの弱体化
- 不正性器出血を認めることが多いそう。
- リスク 肥満、高血圧、糖尿病、未経産婦、エストロゲン製剤の長期使用など