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骨粗鬆症について

骨粗鬆症についてまとめましたので、参考にして下さい。なお診断方法について主に記載しておりますので、治療法等は割愛します。

参考図書

概要

骨強度の低下により、骨が脆くなり骨折しやすくなる骨疾患です。骨折により自立機能が障害され、寝たきりを含めた高齢者のQOL低下の大きな要因となっています。

正常と比べ、骨密度の低下・骨質(骨の微細構造)の劣化がみられ、骨強度が低下します。

主に閉経や加齢が原因となる原発性骨粗鬆症(臨床ではほぼこちら)と、その他の要因による続発性骨粗鬆症(国試大好き)があります。

原発性骨粗鬆症の診断について

脆弱性骨折の有無を評価します。そして必要があれば、骨密度の測定をします。

脆弱性骨折がある場合

  • 椎体や大腿骨近位部に脆弱性骨折がある場合は、そのまま骨粗鬆症と診断されます。
  • 橈骨遠位端・上腕骨近位部・骨盤・下腿骨などの骨折では、骨密度がYAMの80%未満の場合に骨粗鬆症と診断されます。

脆弱性骨折がない場合

  • 骨密度がYAMの70%以下またはTスコアが-2.5SD以下の場合に骨粗鬆症と診断されます。

脆弱性骨折

単純X線撮影やMRIで評価します。椎体骨折評価基準を用いて評価され、骨粗鬆症と骨折診療に分類されます。評価基準等の詳細は割愛します。

経験上のお話ですが、MRIで仙骨に信号変化があることも多いと思われます。

骨密度の評価に使用される単語です。

  • YAM(若年成人平均値)
  • Tスコア YAMと比べた上下の程度(偏差)を示す数値

骨密度の測定法については、こちらを参照して下さい。

続発性骨粗鬆症について

閉経や加齢以外の要因により起こる骨粗鬆症を続発性骨粗鬆症と言います。続発性骨粗鬆症の主な原因を以下に記載しておきます。

  • 内分泌性 糖尿病、副甲状腺機能亢進症、甲状腺機能亢進症、クッシング症候群、性腺機能不全症
  • 栄養性 慢性腎臓病など
  • 薬剤性 副腎皮質ステロイドなど
  • 先天性骨疾患 骨形成不全症、マルファン症候群など
  • その他 関節リウマチ、アルコール多飲など