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MR

MRの安全性について

久しぶりの更新になりました。
と言いますか、この記事は下書き状態のまま放置されてました・・・。

MRの安全については、現場でも非常に大切な事項です。

まだ内容には不備や不足がありますが、ご了承ください。
いつもの通り、何かあれば追記していきます。

 

MRの安全性は、MR装置の構造と関連付けると覚えやすいかもしれません。

MR装置の構造 安全性について
静磁場コイル 力学的作用
傾斜磁場コイル 騒音・末梢神経刺激
RFコイル 発熱
冷却用液体He クエンチ

 

静磁場関連

力学的作用に注意する必要があります。

ミサイル効果

持ち込まれた強磁性体(酸素ボンベやストレッチャー等)は、ミサイルのように飛んでしまいます。

トルク

磁性体の長軸を静磁場方向へ向ける力のことを言います。もし治療などで体内に磁性体(MR非対応のステントなど)がある場合は、このトルクが原因で重大な事故が発生してしまう可能性があります。

傾斜磁場関連

騒音

末梢神経刺激

RFパルス関連

発熱

過電流により、ジュール熱が発生します。

心臓、腹部や腰椎などの体幹部の検査では、体が暖かく感じることがあります。これがRFパルスによる影響で、SARで評価されます。

SAR[W/kg]は、熱吸収比と言われます。単位重量あたりの熱吸収比で表されます。

RFパルスが人体に障害を及ぼす可能性は低いですが、時には局所的に温度上昇が起こり、火傷を負うことがあります。

火傷

  • ループの形成(ケーブル、手や足)

ループを形成するとコイルとして作用し、誘導起電力を発生する可能性があります。

  • 貼付剤

一部にアルミニウムが使用されていて、この部位に火傷を起こす可能性がります。

一部の湿布、ニトロダーム、ニコチネル

  • カラーコンタクト

カラーコンタクトの着色部分は、チタンやアルミなどの金属で構成されているそうです。そのため、アルミが発熱することで火傷をおってしまう危険があります。

冷却用液体He

超伝導MR装置は、超伝導状態(絶対温度4K、‐269℃)を保つために液体Heで冷却されています。

この冷却状態が何らかの原因で破綻してしまうと、超伝導状態から常伝導状態になりクエンチが発生してしまいます。

液体Heが気化すると、体積は700倍になり、酸素低下が低下し窒息してしまう危険性があります。

こういった理由で、排気ダクトや酸素濃度計などが設置されています。

持ち込み制限

MR室内に持ち込めないものには、それぞれ次のような理由があるからです。

人体へ危険を及ぼす、MR装置に影響を与える

酸素ボンベ、ストレッチャー、車椅子、輸液ポンプ、点滴スタンドなど

磁場の影響で故障する

磁気カード、時計、補聴器など

アーチファクトの原因となる

ヘアピン、クリップ、入れ歯、チャックなど