久しぶりの記事更新です。
今回の記事は国家試験とは関係ありません。
(過去問で見たことがないし、今後もきっと出題はされないでしょう)
ブログ開設当初より、国試だけでなく臨床で役に立つような記事も書いて欲しいというリクエストを頂いておりました。
またオススメの参考書等についても、聞かれることが多いので併せてご紹介できたらと思っています。
ですので今後はそのような記事を少しづつですが、書いて行けたらと思っています。
まず最初に選択したのは、グラビティ撮影についてです。
その理由は、次の通りです。
- 私自信知らなくて、最近知ったから。
- グーグル先生でヒットしなかったから。
- 書籍等にも載っていないから。
まずはストレス撮影から
ストレス撮影は、負荷をかけて撮影することを言います。
ぱっと思い浮かぶものでは、肩鎖関節、膝関節、足関節などでしょうか。
ストレス撮影は、主に靭帯損傷を評価する目的で撮影されます。
※肩鎖関節は脱臼ですが。
当院のレントゲンで時折出るストレス撮影(足関節、内反)は、こんな感じです。

セルフで負荷をかけている様子ですが、イメージだけでも沸けば良いと思います。
実際は医師が負荷をかけて撮影します。
この撮影法は、書籍等でも良く見かける、世の中的にもスタンダードだと思います。
距骨の傾斜角を観察し、靭帯損傷の評価を行います。

グラビティ撮影って
ある時非常勤の先生からこんなオーダーが出されました。
足関節 グラビティ撮影 モータイスビュー 外反
私の頭の中は、???。
キーワードから攻めて行くと、
- グラビティ = 重力
- モータイスビュー = 正面と捉えています。
- 外反 = 外反
となります。
イメージできなかったので、数年ぶりに撮影技術の参考書を開きましたが、掲載されていません。
次にグーグル先生で、「グラビティ撮影」を調べました。
検索結果は、ほとんど映画「ゼログラビティ」でした。暇だったら、試しに検索して見てください。
※少しだけ膝関節の後方ストレスがありました。
このまま悩んでても進まないので、非常勤の医師に確認しに行きました。
グラビティ撮影は常識だよとか嫌味を言われながら、教えて頂いたのがこんな感じです。

要は重力をストレス(負荷)とするみたいです。その正面撮影。
皆さん、知ってました?
常識ですか?
最後に
今回のこの一連の出来事で、思うことが多々ありました。
- 当院では行っていない撮影等も、外部では当たり前に行っているのか?
- 本当に重力で負荷かかるのか?
- これで少し内旋したら、ちょっと力入らない?
とかを気にするのは私の仕事ではないので気にしないことにしてます。
でも少し新鮮でした。
同じように悩んでいる方がいたら、参考になれば良いなと思ってます。
またTwitterなどでご意見頂けたらと思いますので、宜しくお願い致します。
そして最後にオススメの書籍をご紹介致します。
この書籍は、撮影法に関してはやや物足りないかもしれません。
ただそこは学校の教科書や既に持っている書籍で代用できると思います。
ではなぜオススメなのか?
それはレントゲンで評価できる代表的な疾患(整形外科領域)、その疾患がレントゲンではこのようになるといったことがイラストで丁寧に解説されています。
レントゲンの撮影はできるけれど、どういった画像が良いのか、この画像では何を見ているのかを知りたい方にオススメです。
少し高価ですが、私も学生の頃から読んでいるバイブルみたいなものです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
不定期に更新していきますので、今後も宜しくお願い致します。