診療放射線技師を目指す学生や若手技師に少し役立つ情報を提供します。
ホーム » 仕事関連 » 特殊なMRIについて
a
仕事関連

特殊なMRIについて

特殊なMRIということで、国家試験出題レベルで記載します。

臨床で行う事がたまにありますが、ブラックボックスな箇所も多く正解が分かりません。参考文献となる論文を見ながら、オーダーされた際は四苦八苦しております。

参考図書 国試レベルという事で以下のみです。

MRS

MRS:magnetic resonance spectroscopy

通常のMRIは、水や脂肪の1Hをターゲットとしております。

このMRSはその水や脂肪の信号を抑制して得られる代謝物の信号を利用して生化学情報を捉える手法です。

ケミカルシフトを利用して、対象物質の分子構造・化学構造・濃度等の情報を得ることが出来ます。下の図は、第68回の問題より。

ターゲットとなる核種は幾つかありますが、臨床では主に1Hが用いられていると思います。1H-MRSで認められる主な代謝物は、下の表のようになります。

functional MRI

脳の形態ではなく、機能に関する情報を画像化したものです。手順や原理の概要を以下に示します。

BOLD効果を 血液の酸素化の度合いによってMR信号が変化することを利用しています。

T2*で捉え 磁化率効果を強調するためGRE系EPIが使用されます。

タスクと関連した部位を しりとりで言語野、タッピングや運動野などです。

統計手法で求め表示します。 詳細は割愛します。

拡散テンソル画像(DTI:diffusion tensor image)

MRIで用いられる拡散強調像は、MPGを1軸にかけた画像が良く用いられます。この拡散テンソルは6軸以上のMPGを印加して撮像した拡散強調画像の総称です。

そうして得られる異方性を強調した画像が、FA mapになります。FA mapは、FA(fractional anisotropy)値を画素値とした拡散テンソル画像です。拡散の異方性を強調しています。値が小さいほど(0に近い)等方性拡散に近いです。脳梁など神経繊維が同一方向へ多数走行している部位では1に近いです。

Color mapは、FA画像にテンソルの方向によって色をつけた画像のことを言います。

DTT diffusion tensor tractgraphy

繊維の走行に沿った拡散は速く、走行に垂直な拡散は制限されます。拡散が制限されるとDTIが楕円形になります。この楕円形を線で結び擬似的に神経繊維を画像化する手法のことを言います。