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高速SE法について

高速SE法について記載します。

参考図書

SE法より高速で撮像出来る

高速SE法の最大の特徴は、SE法と比較し高速で撮像出来ることです。 下図の高速SE法は、180°パルスの数が4つです。よって撮像時間は、SE法と比較し1/4になります。

この高速SE法の180°パルスの数をエコートレイン数(ETL:echo-train length)と言います。 MRの撮像時間は、次式で表されETLの数だけ高速化出来ます。

撮像時間 = TR × Ny × NEX ÷ ETL (÷ リダクションファクター)

TR:繰り返し時間、Ny:位相エンコードステップ数、NEX:加算回数、ETL:エコートレイン数、リダクションファクターはパラレルイメージングを使用した時

高速SE法の特徴

高速SE法は複数の180°パルスを使用するため、各エコーのTEが異なります。

また各TEで得られる信号強度が異なります。 この180°パルスが複数あること、TEが異なること、信号強度が異なることが画像に影響し、高速SE法の特徴となります。

磁化率効果の減少

180°パルスが複数あることで、磁場の不均一に因る位相分散が再収束されます。よって磁化率効果による信号低下の影響を少なくします。

TE平均化

各TEで異なるデータが取得され、k-spaceに充填されます。 複数TEで得られるデータの中から、k-spaceの中心に充填されるデータでコントラストが決定されます。

このコントラストを決定するTEが実効TEと呼ばれています。 コントラストには実効TEが大きく影響しますが、TEが平均化されT2コントラストがやや低下してしまいます。

※k-spaceへのデータ充填方法には、複数ありますが割愛します。

※k-space中心のデータは、コントラストに関わります。

T2フィルタリング

上図では4つのETLでした。TE1で得られるデータとTE4で得られるデータが異なることは分かると思います。

では何が違うか?それはT2減衰していることです。

つまりTE4で得られるデータはT2値が長い組織の信号がより強調されます。これをT2フィルタリングと言います。

ぼけ(blurring)効果

コントラストを決定するのは、k-space中心のデータで実効TEが影響していることは先ほど説明しました。

ではk-spaceの端は何に影響を及ぼすでしょうか?k-spaceの端は高周波成分が関与し、画像のシャープ/ボケと関連があります。

ETLの最後の方のデータは、k-spaceの端に充填されることになります。よって信号が低下しているデータが充填されますので、画像がボケてしまいます。

脂肪が高信号になる

詳細は割愛します。

MT効果とJカップリングが関与し、相対的に脂肪が高信号になります。

この結果だけ覚えておくと良いと思います。 詳細は、参考図書を参考にして下さい。