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大動脈疾患について

大動脈疾患について、大動脈瘤と大動脈解離について記載します。救急で遭遇する場合も多いです。

参考図書からメインに記載してますが、時折経験したことなども追記してます。

参考図書
病気がみえる vol.2 循環器,株式会社 メディックメディア

大動脈瘤

血管壁の脆弱化のため大動脈壁が異常に伸展し、全周もしくは限局的に拡張した状態を言います。

また動脈壁は、内膜・中膜・外膜の3層から構成されます。この3層全体で動脈瘤を形成しているものを真性動脈瘤と言います。内膜・中膜が破綻し、外膜下に動脈瘤を形成するものを仮性動脈瘤と言います。主に外傷が原因となり形成されてしまうことが多いみたいです。

大動脈瘤の好発部位は、次のようになっております。

  • 1/3 胸部大動脈瘤 Thoracic aortic aneurysm
  • 2/3 腹部大動脈瘤 Abdominal aortic aneurysm 95%が腎動脈以下に発生します。

大動脈解離

大動脈内膜に亀裂を生じ、亀裂から侵入する血流により中膜が内外2層に剥離され、その間に偽腔(解離腔)を形成する疾患です。本態性高血圧が原因になることがほとんどです。

主に次のように分類されます。

大動脈解離の分類1

DeBakey分類 内膜亀裂(入口部)の位置と解離の範囲で分類。
Stanford分類 入口部の位置に関係なく解離の範囲のみで分類。臨床で重要と思います!

  • Stanford A 上行大動脈に解離があるもの。頭部や冠動脈への血流に影響を及ぼす可能性があるため、緊急性が高いです。
  • Stanford B 上行大動脈に解離がないもの。

大動脈解離の分類2

偽腔開存型 偽腔に血流のあるもの。良く言われる解離のイメージで良いと思います。画像は63回の国試過去問より。


偽腔閉塞型 偽腔が血栓で完全に閉塞しており、血流のないもの。

技師になってすぐの時に、私の勉強不足で見逃してしまった経験があります。これは単純CTが重要です。ウィンドウを狭くして観察すると、偽腔が高吸収になっていることがサインになると考えて良いと思います。