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74回AMの基礎医学

問題番号50〜64としています。

50 骨格筋でないのはどれか。

1.心 筋
2.僧帽筋
3.大殿筋
4.胸鎖乳突筋
5.上腕二頭筋

1

骨格筋でないのは、心筋です。

51 後腹膜臓器でないのはどれか。

1.胃
2.腎 臓
3.膵 臓
4.上行結腸
5.腹部大動脈

胃は腹腔内臓器です。

52 脳神経でないのはどれか。

1.嗅神経
2.視神経
3.三叉神経
4.尺骨神経
5.舌下神経

脳神経でないのは、尺骨神経です。

53 視覚野が存在するのはどれか。

1.小 脳
2.後頭葉
3.前頭葉
4.側頭葉
5.頭頂葉

視覚野が存在するのは、後頭葉です。

54 副交感神経が興奮したときの作用はどれか。

1.散 瞳
2.発 汗
3.気管支拡張
4.心拍数減少
5.消化管運動低下

副交感神経が興奮したときの作用は、心拍数減少です。リラックスをイメージすると良いと思います。

55 副腎から分泌されるのはどれか。

1.グルカゴン
2.カルシトニン
3.コルチゾール
4.バゾプレシン
5.トリヨードサイロニン

副腎皮質からは、ステロイドホルモンであるアルドステロン、コルチゾール、アンドロゲンやエストロゲンが分泌されます。

56 視交叉に解剖学的に最も近い部位はどれか。

1.眼 球
2.小 脳
3.下垂体
4.松果体
5.脳梁膨大部

視交叉に近いのは、下垂体です。

57 胎児期にみられる動脈管で大動脈と直接交通するのはどれか。

1.右心房
2.肺静脈
3.肺動脈
4.内胸動脈
5.肋間動脈

胎児循環には、構造的な特徴がいくつかあります。そのうちの1つが肺動脈→動脈管→大動脈です。

58 皮膚について正しいのはどれか。

1.構成成分に漿膜がある。
2.体温を調節する働きがある。
3.加齢とともに厚さが増加する。
4.真皮は角化扁平上皮からなる。
5癌化する場合は腺癌の頻度が高い。

皮膚の主な役割はいくつかありますが、そのうちの一つが体温調節です。

59 癌性疼痛に対する医療用麻薬の使用について誤っているのはどれか。

1.経口投与を基本とする。
2.疼痛の強さに応じて投与する。
3.時間を決めて規則正しく投与する。
4.患者個人の特性に合わせて投与する。
5.使用量の増量には限度が設定されている。

がん疼痛に対する鎮痛薬の使用は、WHOの4原則を基本としているそうです。

60 肝細胞癌で正しいのはどれか。

1.早期から黄疸が出現する。
2.肝硬変患者での発症が多い。
3.特異性の高い腫瘍マーカーはCEAである。
4.早期からリンパ節転移をきたすことが多い。
5.我が国では B 型肝炎ウイルスに起因するものが最も多い。

肝細胞癌は、ウイルス性(B型、C型)の慢性肝炎や肝硬変などの慢性肝疾患がある方に発生します。

61 上行結腸を栄養する血管はどれか。

1.腎動脈
2.腹腔動脈
3.内腸骨動脈
4.下腸間膜動脈
5.上腸間膜動脈

上行結腸を栄養するのは、上腸間膜動脈です。

62 厚生労働省の令和2年(2020 年)人口動態統計による日本人の死因の第2位はどれか。

1.肺 炎
2.老 衰
3.脳血管疾患
4.悪性新生物(腫瘍)
5.心疾患(高血圧性を除く)

ネットで「令和2年(2020) 人口動態統計月報年計(概数)の概況」を参照すると、

1位 悪性新生物、2位 心疾患 でした。

63 MRI における安全性について正しいのはどれか。

1.人体の発熱は主に傾斜磁場により生じる。
2.脳動脈瘤のクリップは多くが磁性体である
3.胎児や乳児に対する安全性は確立されている。
4.導電性ワイヤーを内在したカテーテルは、発熱の原因となる。
5.条件つき MRI 対応ペースメーカは、撮影条件を遵守すればすべての施設で検査が可能である。

その通りだと思います。

64 造影剤を逆行性に投与する検査はどれか。2つ選べ。

1.食道造影
2.注腸造影
3.冠動脈造影
4.子宮卵管造影
5.十二指腸造影

2、4

通常の流れに対して逆流するように投与するのは、注腸造影(大腸)、子宮卵管造影です。