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国家試験

第71回 撮影技術学 午前

第71回 撮影技術学 午前 の解説を作成しました。

良かったら参考にしてください。

急いで作成しました感が出てますが、ご了承ください。

83 診療放射線技師の対応として適切なのはどれか。

1.病院の待合室で知人を見かけたため電子カルテで詳細を閲覧した。
2.研究のため患者個人情報をUSBメモリに保存して自宅に持ち帰った。
3.意識不明の入院患者だったのでネームバンドで本人確認をしてX線撮影を行った。
4.医師の撮影指示は右膝であったが、患者が左膝痛を訴えていたため自己判断で左膝を撮影した。
5.上部消化管X線造影中に患者を支える必要があったので、看護師に透視のスイッチを押してもらった。

解 3

詳細は調べていませんが、何となく解答できるのではないでしょうか。

1.病院の待合室で知人を見かけたため電子カルテで詳細を閲覧した。 →個人情報に関連していると思われます。

2.研究のため患者個人情報をUSBメモリに保存して自宅に持ち帰った。 →個人情報や情報漏洩などに関連していると思われます。

4.医師の撮影指示は右膝であったが、患者が左膝痛を訴えていたため自己判断で左膝を撮影した。 →自己判断ではなく、医師に確認するべきだと思います。

5.上部消化管X線造影中に患者を支える必要があったので、看護師に透視のスイッチを押してもらった。 →人体に放射線を照射する行為が認められているのは、医師・歯科医師・診療放射線技師です。

84 DXA法の骨密度測定で正しいのはどれか。

1.Tスコアの算出はできない。
2.SXA法と比較して精度が劣る。
3.測定部位として腰椎が用いられる。
4.授乳中女性の骨密度は大幅に増加する。
5.50歳以上での骨密度の減少は男性で著しい。

解 3

1.Tスコアの算出はできない。 → 測定結果には、骨密度、YAM、Tスコアなどが表示されます。

  • Tスコア YAMと比較して骨密度がどれくらい低いかを表す幅です。
  • YAM(young adult mean) 若年成人平均値と言われ、若年者の平均骨密度になります。腰椎では20~44歳、大腿骨近位部では20~29歳の骨密度平均値となります。

2.SXA法と比較して精度が劣る。 → DXAは、骨密度測定のスタンダードです。SXAよりも精度は良いです。

4.授乳中女性の骨密度は大幅に増加する。 → 増加しません。

5.50歳以上での骨密度の減少は男性で著しい。 → 女性が正解です。閉経後にエストロゲンが急激に減少して、骨量が急速に低下します。これを閉経後骨粗鬆症と言います。

85 X線管焦点サイズがFで拡大率がMの場合、半影の大きさを表すのはどれか。

1.F・M
2.F・M^-1
3.F^-1・M
4.F・(M-1)
5.F^-1・(M-1)

解 4

第67回 撮影技術 午後86の解説を使います。

半影や拡大率については、以下のイラストを参照して下さい。

86 X線撮影において被写体コントラストに関係が深いのはどれか。2つ選べ。

1.管電流 2.管電圧 3.照射時間 4.整流方式 5.焦点サイズ

解 2、4

類似した問題が、第66回 撮影技術学 午後69 に出題されていました。

  • 2.管電圧について。胸部X線撮影をイメージしてください。

    縦隔陰影や心臓背側も観察できるように高管電圧で撮影します。そのかわり、コントラストは低下します。

    管電圧を下げて撮影すると、縦隔や心臓背側の陰影は確認できません。真っ白になるイメージです。つまり白と黒の差、コントラストは向上することになります。

  • 4.整流方式について。
    調査中。機器工学の教科書探します。
  • 1.管電流、3.照射時間について。
    管電流時間積(mAs)は、放射線量と関連しています。

    線量不足になると、ノイズが増加することを覚えて下さい。

  • 5.焦点サイズ
    分解能や管電流の許容等に関連すると思われますが、調査中とさせてください。
87 体表基準と脊柱の位置との組合せで正しいのはどれか。

1.喉頭隆起 ーーー 第2頚椎
2.肩甲骨下端 ーーー第5胸椎
3.剣状突起 ーーー 第1腰椎
4.肋骨弓下縁 ーーー第3腰椎
5.恥骨結合 ーーー 第3仙椎

解 4

体表基準と脊椎レベルは良くに見る問題です。

第69回 撮影技術学 午後85

第66回 撮影技術学 午後71

覚えれば即答できるので、確実に取りたい問題です。

  • 喉頭隆起(甲状軟骨)  第4頸椎レベル
  • 胸骨柄上縁      第2,3胸椎レベル
  • 胸骨角        第4,5胸椎レベル
  • 胸骨剣状突起     第9,10胸椎レベル
  • 肋骨弓下縁     第3腰椎レベル
  • 腸骨稜       第4腰椎レベル
  • 上前腸骨棘     第2仙椎レベル
  • 恥骨結合上縁    尾骨レベル

過去にも出題されています。

88 脊髄腔造影について誤っているのはどれか。

1.穿刺針は棘突起を避け刺入する。
2.イオン性ヨード造影剤を用いる。
3.脊髄くも膜下腔に造影剤を注入する。
4.検査後数時間は頭部を上げた状態を維持する。
5.髄液より造影剤の比重が大きいことを利用して目的部位へ造影剤を誘導する。

解 2

脊髄腔造影、ミエログラフィは現在ではあまり行われていないと思います。

当院では次のような時に行われます。

  • MRIができない方(閉所恐怖症、ペースメーカー挿入とか)
  • 脊椎(頚椎、胸椎、腰椎)の前屈後屈を観察したい時

これで脊髄の狭窄や圧排を評価します。透視下で撮影したら、CTも撮影しMPRを作成します。

1.穿刺針は棘突起を避け刺入する。→棘突起を貫通するのは困難です。
2.イオン性ヨード造影剤を用いる。→非イオン性造影剤を用います。
3.脊髄くも膜下腔に造影剤を注入する。→○
4.検査後数時間は頭部を上げた状態を維持する。→造影剤が頭部に行かないように頭部を上げています。
5.髄液より造影剤の比重が大きいことを利用して目的部位へ造影剤を誘導する。→難しいので、分かりませんが正解みたいです。

89 胃噴門部に異常が疑われた場合の上部消化管X線二重造影で、適切な撮影はどれか。2つ選べ。

1.右側臥位像
2.背臥位正面像
3.背臥位第1斜位像
4.背臥位第2斜位像
5.半立位第2斜位像

解  1、5

参考までに、過去の出てきた画像に少し解説を足しました。

大雑把に解説します。

噴門部は胃の入口です。上部にあるため、基本は立位系と覚えていれば良いと思います。

背臥位になると、バリウムは基本的に穹窿部に貯まるので、噴門は見えません。しかし右側臥位になると前底部や幽門の出口の方に貯まります。

食後は右を下にして寝ると聞いたことがあるのではないでしょうか?これは食べ物が穹窿部に留まらないよう、出口の方に向かわすためだと思います。

よってこの問題の解答は、右側臥位と立位系が正解になります。

90 血管撮影をシングルプレーンからバイプレーンにすることによって低減可能なのはどれか。

1.被ばく線量
2.X線管負荷
3.画像データ量
4.造影剤投与量
5.アーチファクト

解  4

具体例を考えると分かりやすいと思います。

頭部の正面像と側面像を撮影するときのことをイメージします。

シングルの場合

  • 管球を動かして、正面像の準備をします。
  • 造影剤を投与して、正面の撮影をします。
  • 次に管球を動かして、側面像の準備をします。
  • 造影剤を投与して、側面の撮影をします。

バイプレーンの時

  • 管球を動かして、正面、側面の撮影準備をします。
  • 造影剤を投与して、正面、側面の撮影をします。

このように造影剤の投与1回で、2方向の撮影が可能です。しかも正面、側面で撮影する画像の造影タイミングが同じです。

ちなみに選択肢2のX線管負荷については、△だと思います。

シングルの場合、1管球で2回撮影します。バイプレーンの時は、1管球当たり1回の撮影になります。

ということは、X線管の負荷も軽減しそうな気がしますけど・・・。

91 検査を受ける患者で確認が不要なのはどれか。

1.造影MRIでの腎機能
2.造影CTでの喘息の既往
3.MRIでの人工関節の材質
4.胸部X線撮影でのネックレスの装着
5.頭部CTでのカラーコンタクトレンズの装着

解 5

カラーコンタクトの着色部分は、チタンやアルミなどの金属で構成されています。

なのでMRIでは、火傷をおってしまう危険があります。

しかしCTでは、特に禁忌等になっていません。

92 院内感染の予防に最も重要視されるのはどれか。

1.手指衛生
2.清潔な白衣
3.撮影室の清掃
4.頻回のうがい
5.空調のフィルタ掃除

解 1

解説は割愛させてください。