第71回 医学大要 午後の解説を作成しました。
2023年9月のブログリニューアルを行いますので、2023年8月に内容を更新しています。
50 胸部を走行する神経はどれか。2つ選べ。
1.顔面神経
2.三叉神経
3.舌下神経
4.反回神経
5.迷走神経
解
4、5
迷走神経、反回神経は、胸部を走行します。
51 急性期の膿瘍内部に主に観察されるのはどれか。
1.好酸球
2.好中球
3.形質細胞
4.好塩基球
5.リンパ球
解
2
免疫系は難しいです。
細菌感染すると、自然免疫が働きマクロファージや好中球が細菌を貪食します。
52 原因がウイルスでないのはどれか。
1.梅毒
2.風疹
3.麻疹
4.C型肝炎
5.帯状疱疹
解
1
梅毒は、細菌が原因になります。
53 癌とそれに関連する腫瘍マーカーの組合せで正しいのはどれか。
1.大腸癌 ーーー AFP
2.卵巣癌 ーーー PSA
3.子宮体癌 ーーー SCC
4.前立腺癌 ーーー CEA
5.肝細胞癌 ーーー PIVKA-Ⅱ
解
5
肝細胞癌には、PIVKA-Ⅱ、AFPが特異的です。
54 膝関節痛の原因とならないのはどれか。
1.腱板断裂
2.半月板損傷
3.変形性膝関節症
4.前十字靭帯損傷
5.内側側副靭帯損傷
解
1
腱板は肩甲骨窩を取り囲み、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋で構成されます。腱板の中でも、棘上筋の損傷や断裂が最も多いです。
55 血液生化学検査で筋疾患のスクリーニングで用いられるのはどれか。
1.ビタミンD
2.カルシトニン
3.副甲状腺ホルモン
4.クレアチンキナーゼ
5.アルカリフォスファターゼ
解
4
クレアチンキナーゼ(CK)は、筋肉の中にある酵素です。
CKの値が高いということは、筋肉の細胞がこわれたことを意味します。ただし激しい運動でも筋が壊れて上昇します。
心筋梗塞では、CK-MBという項目が利用されています。
56 前縦隔に発生する頻度が高いのはどれか。2つ選べ。
1.胸腺腫
2.奇形腫
3.中皮腫
4.神経鞘腫
5.サルコイドーシス
解
1、2
前縦隔で発生する頻度が高いのは、胸腺腫と奇形腫になります。
57 先天性心疾患で最も発生頻度が高いのはどれか。
1.動脈管開存症
2.心室中隔欠損症
3.心房中核欠損症
4.肺動脈弁狭窄症
5.ファロー四徴症
解
2
先天性心疾患で最も発生頻度が高いのは、心室中隔欠損症になります。
58 欠乏すると赤血球産生が低下するのはどれか。2つ選べ。
1.鉄
2.亜鉛
3.ヨウ素
4.ビタミンK
5.ビタミンB12
解
1、5
難しい問題だと思います。
造血幹細胞より分化した赤芽球系前駆細胞は、エリスロポエチンが作用することで分裂を繰り返しながら成熟していきます。この過程で、ビタミンB12や鉄が使用されます。
59 下垂体の異常によって起こるのはどれか。2つ選べ。
1.尿崩症
2.先端巨大症
3.ダウン症
4.バセドウ病
5.パーキンソン病
解
1、2
下垂体の異常によって起こるのは、尿崩症と先端巨大症です。
4バセドウ病は下垂体が原因ではないことに注意です。
60 移植した場合に拒絶反応を生じる可能性が最も低いのはどれか。
1.角膜
2.肺
3.心臓
4.肝臓
5.腎臓
解
1
割愛させて頂きます。
61 一次救命処置における胸骨圧迫について正しいのはどれか。
1.剣状突起部を圧迫する。
2.1分間に60~70回の圧迫を行う。
3.AED使用開始後は胸骨圧迫は不要である。
4.成人の場合、胸骨が5~6cm沈む程度圧迫する。
5.2~3分ごとに10秒以上中断して脈拍の有無を確認する。
解
4
割愛します。
62 疫学について正しいのはどれか。
1.疾患の治療を目的とする。
2.横断研究では長期間の追跡調査を行う。
3.研究対象となる疾患は感染症のみである。
4.患者個人でなく、人間集団を観察対象とする。
5.介入研究の代表的な手法としてコホート研究がある。
解
4
割愛します。
63 平成28年の人口動態統計において、我が国の男性のがん死亡が最も多いのはどれか。
1.肺がん
2.胃がん
3.肝がん
4.大腸がん
5.前立腺がん
解
1
割愛します。
64 総務省統計局の人口推計(平成30年3月確定値)における我が国の65歳以上の人口の割合に最も近いのはどれか。
1.8%
2.18%
3.28%
4.38%
5.48%
解
3
以下内閣府のHPより抜粋(2023年8月参照、第1章 高齢化の状況(第1節 1))
我が国の総人口は、令和元(2019)年10月1日現在、1億2,617万人となっている。 65歳以上人口は、3,589万人となり、総人口に占める割合(高齢化率)も28.4%となった。