第63回 診療放射線技師 国家試験 CTMRI 後半の解説を作成しました。
後半は9問です、良かったら参考にして下さい。
Contents
32 高速スピンエコー法で撮影したMR像を示す。使用したTR、TEはどれか。
TR[ms] TE[ms]
1.10 5
2.500 10
3.1000 50
4.4000 10
5.10000 800

解 5
MRCPはheavy T2Wと言われます。よってTEが長い5が正解になります。
別途記事作成予定です。
33 MRI検査室内に白い煙が確認された。発生原因として考えられるのはどれか。
1.検査台が過熱した。
2.液体ヘリウムが気化した。
3.装置の静磁場強度が上昇した。
4.投与した造影剤が体外に放出された。
5.検査室内の酸素飽和度が上昇した。
解 2
クエンチについては、MRIの安全性についてに記載してますので参考にして下さい。
34 造影MRIで造影剤の静脈内投与に引き続き生理食塩水を急速注入する目的はどれか。
1.造影剤の血管外漏出を予防する。
2.ナトリウムを造影剤に標識する。
3.アナフィラキシー様症状を抑制する。
4.造影剤投与に伴う脱水状態を軽減する。
5.注入静脈内に造影剤が残留しないようにする。
解 5
解説は割愛させて下さい。
42 胸腹部造影CT像を示す。考えられる疾患はどれか。
1.大動脈解離 2.肺血栓塞栓症 3.紡錘状大動脈瘤 4.大動脈炎症候群
5.閉塞性動脈硬化症

解 1
大動脈疾患についてを参考にして下さい。
43 上腹部造影CT像を示す。腫瘍が存在するのはどれか。
1.肝臓 2.膵臓 3.脾臓 4.副腎 5.腎臓

解 5
右の腎臓に腫瘤が確認できます。撮影時相は、実質相と思われます。
44 腹部血管造影像を示す。造影剤を注入した血管はどれか。
1.肝動脈 2.脾動脈 3.上大静脈 4.上腸間膜動脈 5.下腸間膜動脈

解 4
造影されている血管は門脈です。門脈を直接造影することは出来ないので、大抵は上腸間膜動脈を造影して、小腸や一部大腸に行き、門脈から肝臓に行くタイミングで撮影されます。
TACEの開始前に門脈塞栓などを観察します。
45 胸部X線写真で透過性の亢進がみられるのはどれか。2つ選べ。
1.肺炎 2.気胸 3.肺水腫 4.肺気腫 5.気管支炎
46 MRA像を示す。動脈瘤が存在するのはどれか。2つ選べ。
1.腹部大動脈 2.総腸骨動脈 3.外腸骨動脈 4.内腸骨動脈 5.大腿動脈

解 1,2
ほぼ解剖の問題だと思うので、解説は割愛します。
47 MRIの信号強度で正しいのはどれか。
1.心筋はT1強調像で高信号である。
2.脂肪はT1強調像で低信号である。
3.骨皮質はT2強調像で低信号である。
4.脳脊髄液はT2強調像で低信号である。
5.靭帯はプロトン密度で高信号である。
解 3
62回で使用している同じ表です。参考図書は、62回のとこに貼ってあります。
